シングルフォーカス

フリーダイヤル

<A君のシングルフォーカス>


 5年生のA君との外出中、バス停に向って歩いているとA君が
『な』とか『い』と
独り言のようにつぶやいていました。
はじめは、ランダムに思いついた言葉を言っているんだなぁと
思っていましたが、違っていました。

ずっと言い続けていたので、道端の看板を読んでいるのか、
お気に入りの音を規則的に言ってるのかなとも思いましたが
確信がないままにA君の視線をしばらく見ていると、
ようやくわかりました。
A君は車のナンバーの“ひらがな”読んでいたのでした。
それが、とても遠くの車の小さい文字を読んでいて、
びっくりでした。

 結局A君は、バス停についてバスが見えるまで、ずっと言っていました。

 自閉症の方の特性の一つに“全体よりも細部に注目する”ということがあります。
 また、一度注目が向くとなかなか終了ができないということもあります。
(継続して集中できるという強みではありますが)

この特性をプラスに用いながらも 
日常生活で混乱がないように時間や場所の配慮をしていくことが大切だと思っています。