Aさんは弟と一緒に地域の小学校へ通っています
Aさんはダウン症の女の子です
学校ではうまくコミュニケーションが取れず、とっさの時には混乱してしまい
言葉よりも先に手が出てしまうこともあります
注意されることが多く、時々学校に行きたくない気持ちになってしまうこともあります
Aさんはたびたび、大好きな弟の教室に行くようになりました
弟のクラスの担任の先生はAさんのことをクラスのみんなに知ってもらおうと
「あいちゃんのひみつ」というダウン症についてわかりやすく書かれている絵本をみんなに読み聞かせてくれました
いつでも読めるように、学級文庫にも置いてくださいました
Aさんの聞き取りづらい言葉を、「何を伝えたいのか」「どんな気持ちなのか」よく聞いてくださり、考えてくださいます
時には「大好き!」と近寄るAさんの行動もサラッと受け流し、ほかの子らと分け隔てなく関わってくださいます
今では、お友だちが大好きなAさんのお気に入りの空間、仲間たちになっています
ユニバーサルマナーは改まった学びではなく、ちょっとした日常でも大人の対応で子どもたちに伝わるんだと……
心温まる思いで、このお話をAさんのお母様から聞かせていただきました
素敵な先生に出会った子どもたち
生涯忘れられない先生になることでしょう